CLIE終わりですか | Gadget Diary

CLIE終わりですか

ソニーが、CLIEの新機種投入を終了すると発表したそうです。これで、日本語版Palm OS機は入手できなくなるということですね。思えば、Palm Pilotは英語OS機に日本語パッチを当てて使っていましたから、元に戻るということです。英語版Palm機は、Tungstenシリーズなど魅力的な機種もありますし。

個人的には、CLIEに限ると、N70、T60、UX50、TH55と4機種使ってきました(たぶん)。TH55は昨年の4月から使い続けていて、特に不満はありません。このあたりがPDAの限界なのかもしれません。TH55がどう進化すれば買い換えるかと、自問自答してみても、もう進化の方向性が見えてきません。CPUを高速化して動画閲覧を快適快適にするという方向性はVZ90でやってます。バッテリー持続時間を長くするという方向性も、現状で十分だという気がします。キーボード付きは既にUX50などで試行しています。最近では携帯電話で同じような機能を持つものが増えてきました。私が現在使っているFOMA SH901iCは、テキスト・PDF・オフィス文書・電子ブックの閲覧ができますし、動画を見ることもできます。もちろん、使い勝手はTH55のほうがいいですが、1台でここまでできるという利便性も見逃せません。PIMデータもアドレス管理は携帯で十分。唯一スケジュール管理だけはPDAに及びませんが、これもスマートフォンの登場で、解決していくでしょう。

携帯とモバイルパソコンの間にあるものとしてのPDAは衰退していくしかないでしょう。便利に使っていると書いたTH55も、会社のPCと自宅のPCのデータを同期させる役割が一番大きくなっています。これが携帯でできれば(既にFOMAのFシリーズはできますし、au勢はカシオが同期ソフトを出しています)、さらにPDAの居場所はなくなっていきます。もっと高度なことをやりたい場合は、モバイルPCの出番です。私が使っている松下のレッツノートCF-R3Eは、990グラムの筐体で実質7時間はバッテリーがもちます。普段は携帯だけ、必要な時はこれを持ち出すという使い分けをすれば、特に不便はなくなります。

確かにそれで不満はないんですが、デジタルガジェット好きとしては何かつまらないのも事実です。いろいろな制約もありましたが、HPの200LX、面白かったなぁ。京セラのデータスコープ差して、初めて無線で通信できた時のことは、未だに忘れられません。